TIG溶接(アルゴン溶接)では、溶接をするワーク(母材)によって、使用する溶加棒の種類を変更する必要があります。
本ページでは、溶接をするワークの種類別にTIG溶加棒を区分し、販売しています。
鉄
神戸製鋼(KOBELCO)
TG-S50
(TGS-50)
使用用途:電力、電機、産機、造船、圧力容器、車両等のつき合わせおよびすみ肉溶接
溶接姿勢:全姿勢溶接可能
棒端色:黄色(TIG棒の末端に黄色の塗料がつけられています)
JIS Z3316 W 49 A 3U 16 (旧YGT50)
AWS A5.18 ER70S-G
低温靱性に優れ、原子炉をはじめ各種管の全姿勢や裏波溶接に適します。自動TIG溶接機を使用し、多層盛りの溶接にも適用できます。湯流れがよく、薄板溶接にも適しています。
日鉄(NSSW)
YT-28
JIS規格 Z3316 W49AP2U 12該当
AWS A5.18 ER70S-6該当
線径 1.2、1.6、2.0、2.4、3.2mm 各長さ1000mm
軟鋼、490MPa級高張力鋼及び低温アルミキルド鋼の裏波溶接、薄板の溶接に適しています。
SUS308(ステンレスとステンレスの溶接)
WEL(日本ウェルディングロッド)
WEL TIG 308
主用途:SUS304(ステンレス同士の溶接)
JIS Z 3321 YS308
AWS A5.9 ER308
ワイヤ識別色:黄色(TIG棒の末端に黄色の塗料がつけられています)
WEL TIG 308 はオーステナイト系ステンレス鋼ティグ溶加棒で、化学機器、化学容器、各種プラント、 ステンレス鋼建築構造物などに用いられます。 溶着金属の耐食性、機械的性質が良好であり、優れた耐溶接割れ性を有します。
SUS309(ステンレスと鉄などの異種金属の溶接)
WEL(日本ウェルディングロッド)
WEL TIG 309
主用途:SUS309S・異種継手用(ステンレスと鉄などの材質の溶接)
JIS Z 3321 YS309
AWS A5.9 ER309
ワイヤ識別色:黒色(TIG棒の末端に黒色の塗料がつけられています)
WEL TIG 309 はオーステナイト系ステンレス鋼ティグ溶加棒で、化学機器、化学容器、各種プラント、 ステンレス鋼建築構造物などに用いられます。 溶着金属の耐食性、機械的性質が良好であり、優れた耐溶接割れ性を有します。
SUS316(SUS308よりも耐食性に優れているステンレス熔接)
WEL(日本ウェルディングロッド)
WEL TIG 316
主用途:SUS316の溶接
JIS Z 3321 YS316
AWS A5.9 ER316
ワイヤ識別色:白色(TIG棒の末端に白色の塗料がつけられています)
WEL TIG 316 はオーステナイト系ステンレス鋼ティグ溶加棒で、WEL TIG 308よりもニッケル量が多くモリブデンも含有しているため、硫酸、希硫酸などの非酸化性の酸に対する耐食性が優れています。 また、高温でのクリープ抵抗が高いことから、耐熱用途の溶接にも使用されます。
A5356BY(アルミ、マグネシウム合金の溶接)
WEL(日本ウェルディングロッド)
WEL A5356BY
使用用途:アルミニウムのTIG溶接(Al-Mg合金用)
棒端色:黄緑色(TIG棒の末端に黄緑色の塗料がつけられています)
JIS Z3232 A5356-BY
AWS A5.10 R5356
※TIG溶接機については、交流での溶接ができる溶接機でないとアルミは酸化被膜があるために溶接することができません。ご注意ください。
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