このページでは、最も準備が簡単な溶接、被覆アーク溶接で必要な部品の紹介、販売をしています。
被覆アーク溶接に必要なものは、被覆アーク溶接用の直流溶接機(アルミの場合交流溶接機)、Z-44(ゼロード44)などの被覆アーク溶接棒のほかに、
その間を結ぶ
キャブタイヤケーブル(キャプタイヤケーブル)、
延長のためのジョイント部品、
端子(と接続するネジ)、
溶接棒ホルダー、
アースクリップ等です。
必要なものが非常に多いので、分けて紹介していきます。
ホルダ(溶接棒ホルダー)
手溶接を行う際に、溶接棒を固定して通電させるための道具です。
通常、ホルダを利き手で持って、母材に被覆アーク溶接棒を近づけて棒運を行います。
溶接する母材(ワーク)にあった溶接棒の棒径で使用可能か、使用する溶接機の適用電流などから使用するホルダを選定してください。
型番
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商品画像
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適用電流
(A)
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使用棒径
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SJ-200
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200
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2.0〜5.0
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S-300
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300
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3.2〜6.0
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また、当店では溶接棒の取り扱いもしております。
アースクリップ(アースクリッパー)
被覆アーク溶接時に、母材(ワーク)や定盤などにアース線を接続するための道具です。
定盤など、常に定位置に固定して取り外しを行わない場所には外れにくい万力タイプ、
薄板など直接母材(ワーク)に取り付ける場合には頻繁に取り外しをするので、容易に取り外しができるクリップタイプ
を使用するのが一般的です。
特に抵抗の大きな母材(ワーク)の場合、溶接する場所に近ければ近いほど、効率よく安定した溶接が行えます。
母材(ワーク)の材質や形状、溶接する環境などによって、タイプを選定してご使用ください。
キャブタイヤケーブル(キャップタイヤ/キャプタイヤ)
キャプタイヤケーブルはホルダ、アースクリップと溶接機を接続するための導線です。
使用する溶接棒の棒径から太さを(棒径により必要とされる電流が変化するため)、溶接機と溶接する場所の距離から長さを選定してください。
キャプタイヤは太さをSQで表し、22SQの場合は「22スケ」、38SQの場合は「38スケ」と読みます。1SQは断面積1mm
2(平方ミリメートル)になります。
WCTは導線用天然ゴムシースケーブルと呼ばれており、主に溶接で使用されています。
WRCTはホルダ用天然ゴム絶縁天然ゴムシースケーブルと呼ばれており、非常に柔らかいためホルダ側のケーブルとして活躍します。
ジョイント・ホルダなどの取付、交換について
キャプタイヤに取り付けるジョイント(JA-300)・ホルダ(SJ-200,S-300等)は下図のように接続します。
ホルダ・アースクリップの種類ごとに銅パイプのサイズ(太さ、長さ)は異なるので、機器によって適切なものを使用してください。
ジョイント(ケーブルジョイント)
ケーブルを延長する場合はJA-300等のジョイントを使用します。
一般的にはJA-300(JA300)のオス・メスが以下の場所に使用されます。
JA-300はオス・メスで1組として扱います。
・JA-300のオスを使う場所
溶接機側のジョイントは通常ジョイントのメスが取り付けられているため、
上図のように、ホルダ・アースのケーブル末端はジョイントのオスを取り付けます。
・JA-300のメスを使う場所
ホルダ・アースのケーブル末端は通常ジョイントのオスを取り付けるため、
上図のように、溶接機のケーブル末端はジョイントのメスを取り付けます。
オスとメスの接続が1/4回転で簡単にできるため、ケーブルにねじれを発生させません。
また、容易に取り外せるため、使用する環境に合わせて中間のケーブルの長さを変更したり、
ホルダー付近のケーブルの種類を変更して溶接時の負荷を軽減したり、
異なるタイプのアースクリップやホルダーを取り換えて使用したりと様々な使い方が可能です。
溶接機本体端子とケーブルの接続
溶接機本体の端子とケーブルを接続する方法は2種類あります。
1.接続器具を使用する方法
WJ300などの接続器具を利用する方法です。
現場仕事など、溶接機を持ち運び溶接をする場合は、
取り外しが簡単なWJ-300等のジョイントを使用した接続方法がお薦めです。
2.圧着端子で接続する方法
溶接機本体の端子にボルトで丸形圧着端子を接続する方法です。
据え置きの溶接機に接続する場合は圧着端子で接続する方法が一般的です。
当店では、サービスとしてWCTのキャブタイヤご購入時に、片端または両端に丸形圧着端子を取り付けた状態で
ご提供させていただくことが可能です。
ご利用方法に合わせて購入時にご指定ください。
その他周辺部品
被覆アーク溶接を行う際に必要な、その他のものをまとめました。
溶接棒乾燥機
溶接棒乾燥機は被覆アーク溶接をする際に必ず必要になるものではありませんが、
JISの手溶接被覆アーク溶接技能者資格試験などの検定試験であったり、
溶接個所をX線検査、超音波検査などの検査をする場合などの
絶対に失敗が許されない溶接で活躍します。
溶接棒を適切に乾燥させることで、溶接不良(ブローホールなど)を防止し、
適切な溶接を行いやすくなります。
溶接用ヘルメット
被覆アーク溶接をする際には遮光面が必要になります。
こちらの自動遮光面は、手持ち面と違い両手が自由に使えて、溶接時に明るさが自動で調節されます。
遮光レベルが調節できるので、被覆アーク溶接だけではなく、CO2溶接(半自動溶接)やTIG溶接でも使用することができます。
また、色も豊富にあるので、個性を出すこともできます。