TIG溶接用のタングステン電極の純タングステン電極φ1.0mm×ばら売り1本になります。
ダイヘン、パナソニックなどの溶接機メーカーからもメーカー純正の純タングステン電極が販売されていますが、その純タングステン電極と同等品になります。
純タングステン電極は、アルミ溶接時の交流TIG溶接に向いたタングステン電極です。直流TIG溶接でも使用できますが、アークの集中制ならトリア(トリウム)入りタングステン電極のほうが優れています。
純タングステン電極の特徴
アルミの溶接(交流TIG溶接)で使用すると先端が丸くなった後、電極の消耗が抑えられる特徴があります。
タングステン電極の先端角度
TIG溶接用のタングステン電極の先端は、使用する電流によってアークが集中する先端角度があります。
タングステン電極の単位面積当たりに流れる電流に限界があるため、細く研ぎすぎると先端以外からもアークが発生し、アークが不安定になります。
タングステン電極の線径を変える際の注意点
タングステン電極の線径を変える時は、コレット、コレットボディも線径に合ったものに交換する必要があります。
タングステン電極の種類
TIG溶接用のタングステン電極は、セリウム2%入りタングステン電極、トリタン(トリア2%)電極、ランタン(酸化ランタナ2%)電極、純タングステン電極の4種類に分けられます。
それぞれの特徴によって電極棒の使い分けをお勧めします。
・セリウム2%入りタングステン
直流、交流の両方でTIG溶接をするのに向いています。
アークスタート性に優れていています。
棒端色、識別色は白灰色です。
・トリタン(トリア2%入りタングステン)
ステンレス等を直流でTIG溶接するのに向いています。 アーク集中性に優れているため、熱による母材のひずみが起きにくくなっていますが、
アルミなどの交流TIG溶接ではタングステンが溶融飛散しやすいので注意が必要です。
棒端色、識別色は赤色です。
・ランタン(酸化ランタナ2%入りタングステン)
直流でTIG溶接をするのに向いています。
母材にくっつきにくく、電極が消耗しにくくなっています。
長時間連続した溶接を行う場合や、自動機による溶接を行う場合におすすめです。
棒端色、識別色は青色です。(ISO規格で青、JIS規格では黄緑で同等品です)
・純タン(純タングステン)
アルミなどの交流のTIG溶接に向いています。
使用開始直後に電極先端が丸くなるが、それ以降は電極が減りにくいことが特徴です。
棒端色、識別色は緑色です。
タングステン電極の線径と種類
TIG溶接用のタングステン電極は、100%タングステンの純タングステン、タングステンにトリア(トリウム)2%が含まれたもの、タングステンにセリア(セリウム)2%が含まれたもの、ランタナ2%が含まれたものの計4種類があります。
TIG溶接用のタングステン電極は、φ1.0mm、φ1.6mm、φ2.0mm、φ2.4mm、φ3.2mm、φ4.0mm、の6種類の線径があります。
純タングステン電極の種類
店長のおすすめポイント
高圧ガス工業のTIG溶接用の100%タングステンの電極です。よく「純タン」と呼ばれる電極です。
TIG用のタングステン電極の材質は4種類ありますが、その中のタングステン100%の電極です。純タングステン電極は直流TIG溶接には電極の消耗が激しいため、あまりお勧めできませんが、アルミの溶接(交流TIG溶接)時には、電極が減りにくいため、かなりお勧めです。
「アルミの溶接なら純タン」アルミの溶接には純タングステン電極をお勧めします。