神戸製鋼 (KOBELCO) 半自動溶接用ワイヤ MX-100Z ワイヤ径 1.2mm 20kg/巻 亜鉛めっき鋼板用
神戸製鋼 (KOBELCO) 半自動溶接用フラック入りワイヤ FAMILIARC MX-100Z φ1.2mm×20kg/巻です。炭酸ガスアーク溶接(CO2溶接)に使用される、亜鉛めっき鋼板用の溶接材料です。
MX-100Zは目付量が40〜90g/m2程度の亜鉛めっき薄鋼板のすみ肉溶接に適しています。耐気孔性が良好で、スパッタ発生量も少ないワイヤです。低電流域で安定したアークを発揮します。
シールドガスには炭酸ガスを使用します。
通常の溶接ワイヤでは亜鉛メッキの上から溶接できないため、表面を研削して素地を出してから溶接します。亜鉛めっき鋼板用のMX-100Zは、亜鉛めっきを剥がさず溶接ができるので効率アップに繋がります。
KOBELCO 溶接ワイヤ MX-100Z 成分表
コベルコ 半自動溶接ワイヤー MX-100Z (MX100Z)
用途:軟鋼〜550Mpa級鋼 亜鉛めっき薄鋼板用
タイプ:メタル系フラックス入りワイヤ
シールドガス:炭酸ガス CO2
【JIS規格】:Z 3313 T 49J 0 T15-1 C A-U
【AWS規格】:A5.20 E71T-1C 相当
KOBELCO 半自動溶接用ワイヤの分類
神戸製鋼 (KOBELCO)の半自動溶接用ワイヤーは大きく4つの種類に分けられます。
ソリッドワイヤ
銅めっきあり:MG/MIX系
銅めっき処理がワイヤ表面にしてある、最もスタンダードなワイヤ。スラグは少ないが、スパッタの量が多く溶接外観は他のワイヤに劣る。流通量が多く金額が安価。
MG:炭酸ガス使用 MIX:炭酸ガスとアルゴンガスの混合を使用
銅めっきなし:SE系
銅めっきがなく、ワイヤ表面に特殊な加工がしてある。そのため銅めっきに起因するヒュームの低減、めっきカスが出ない事でアークが安定し送給性が向上する。メッキありソリッドワイヤの上位タイプでやや高価。
フラックス入りワイヤ
ワイヤ内側にフラックス:DW系
外側に溶着金属、内側にフラックス剤を閉じ込めたワイヤ。溶接速度が速く、スパッタが少ない美しいビードの溶接ができる。スラグがソリッドワイヤに比べ多く、金額が高い。
(DW-Zという低スパッタ、低ヒュームのZシリーズのワイヤもある)
ワイヤ内側に鉄粉を含ませたフラックス:MX系
フラックス剤に多量の鉄粉を含ませる事で、ソリッドワイヤと同等のスラグの発生量、DWワイヤの高能率、低スパッタ、美しいビードなどの溶接外観を兼ね揃えたハイスペックなワイヤ。他のワイヤよりも高価。
KOBELCO 半自動溶接ワイヤ ラインナップ
店長のおすすめポイント
コベルコ 軟鋼用 半自動溶接ワイヤ MX-100Z ワイヤ径 1.2mm 20kg/巻です。亜鉛めっき鋼板をそのまま溶接できるワイヤです。
亜鉛めっき鋼板の溶接はアーク溶接で行う事が多いですが、MX-100Zを使えば半自動溶接ができます。
亜鉛めっきを剥がさずに溶接ができる上に、溶接スピードもアーク溶接よりもはるかに速いので効率が上がります。
半自動溶接機をお持ちで亜鉛めっき鋼板の溶接を行う方にはぜひお試し頂きたいワイヤです!
※亜鉛めっきを溶接すると有害なヒュームが発生しますので防塵マスクの使用や換気のいい場所で溶接してください。